さすがに二級建築士試験の製図対策では、かなり遅れを取っている…というか、もう間に合わないかも。
その現実をようやく知った直後、資格スクールからかかってきた電話。
相手に悪気はないことは分かっていましたけど、それでもなんだか馬鹿にされたような気分は拭えませんでした。
ただしこれは、話を聞いた私の方に責任があるのだと思っています。
「さすがに製図のスタートが遅かった…」という後ろめたさがあったのは否定出来ません。
そんな精神状態で「あ、今からですか」と言われて、「絶対間に合わないと思われてる」と感じた。
内容としてはそれだけの話だということは、充分に承知しています。
■やる気を出してくれた電話
資格スクールの担当者に悪気があってそういう言葉が出た訳じゃない。
…と、そんな大人の考えが出来るのは今の私であって、少なくとも当時の私ではありません。
電話を切った直後、私はあまりにも不愉快な電話の内容に、どうしようもなく怒りを感じていました。
なぜスクールの担当者にそこまで言われるのか…
自分がここまで怠けたことを棚に上げて、そうした見当違いの怒りを感じるという情けない話状態です。
まあ今考えると、そうした「自分はスクールにとって客だ」という思いは避けるべきなんですが。
でもやっぱり、当時はそういう考え方をすることが出来ませんでした。
ただし。
この資格スクールからの電話は、私にとって思いがけない効果をもたらすことになりました。
この電話がきっかけで、私の試験対策はどんどん加速していくことになったので、そういう意味では本当にありがたいと思っています。
では、資格スクールからの電話にはどんな効果があったのかと言うと…
単純に頭に来てやる気が出たということです。
こうなったら、今度また資格スクールが電話をしてきたときには「ああ、もちろん製図は合格しましたけど?」と言いたい。
そう思った訳ですね。わかりやすい性格です。
少なくとも「やっぱり駄目だったので来年はスクールに通いたいです」とは言いたくなかった。
これは変な意地みたいなものですね。
で、その意地を張るためには、今から何をしなければならないのか。
そう考えていくと答えはシンプルで、製図の練習を積んでスキルを高めることしかありません。
手で図面を作図するという内容自体には、色々と言いたいことがあったりする訳ですけど…
まあそれはどんな人でも同じ条件ですから、ここに文句を言う訳にはいきません。
だから、これからは「もう駄目かも」とかの疑問を捨てて、全力で製図試験対策をやっていこう。
まだ海で遊ぶ期間が2日ほど残っていましたから、その2日はもう綺麗に忘れて楽しんだ方が得です。
でもこの休日が終わった後からは、迷わずにどんどん勉強を進めていこうと強く思いました。
この時かかってきた資格スクールの電話によって、私の中でようやく本気のスイッチが入ったんですね。
かなり遅かったとは自分でも思いますけども、最後までスイッチが入らずにダラダラ勉強するより遙かにマシです。
そういう意味では、微妙にお節介っぽい資格スクールの営業電話にはかなり感謝をしています。