前回書いた私の簡単な経歴の中で、建築士試験を独学で受けてきたという話がありました。

そんな私の実体験を通して、今回は「独学で建築士試験を受けるのはアリなの?」という部分を考えてみたいと思います。

■独学で挑んだ経験
今まで私は、独学で建築士試験に2回挑戦しています。
2級建築士試験が1回、そして1級建築士試験が1回です。

結果はどうだったかというと、2級建築士試験を受験した際には合格することが出来、1級建築士試験を受験した際には学科で不合格でした。

つまり、独学で成功と失敗の両方を味わっているんです。

もちろん1級建築士試験の方2級建築士試験よりも難易度が高いので、単純な比較が出来る訳ではありません。
同じ独学で受験をするにしても、難易度の高さや合格率の低さは1級建築士試験の方が圧倒的に上ですからね。

ただ、それでも「独学で建築士試験を受験して合格を目指せるのか」については、ある程度判断することが出来るはずです。

そして、独学で挑む際のデメリットが実際どんなところにあるのかなど、色々とお伝えすることは出来るのではないかと思います。

■まずは結論から
少々前置きが長くなってしまいましたが、独学で建築士試験を受験するのは実際にアリなのでしょうか。
「アリなのか?」というのは、現実的に合格を目指すことが出来るのか?という意味です。

受験をするだけなら当然出来るのですが、記念受験では意味がありませんよね?
独学で受験をして、実際に合格を目指すことが出来るのかどうか。これが一番重要ではないでしょうか。

で、結論から書いてしまうと、私は独学でも合格することが出来ると考えています。

ただし、独学で挑むことのデメリットはきっちりと知っておいて、その上で独学を目指すならば、という条件があります。

資格スクールに通っている人に比べれば、かなりのハンデを背負うことになることは間違いありません。
資格スクールというのは、資格試験の為だけに存在しています。…当たり前の話ですけど。

スクールの関係者は、生徒を合格させることに全力を注ぎますから、通っている人が合格に近づくのは当然のことです。

そうでなければスクールの存在意義はありませんよね?

そこに通わず独学で合格を目指すというのは、有利か不利かで考えれば、圧倒的に不利だということになります。

まずはそれを充分に知っておく必要があります。

でも…

そうしたハンデがあることだけは知っておく必要がありますが、独学が全く勝負にならないということはありません。

自分でスケジュールを組んで勉強をやり通すことは、思っている以上に大変なことです。
でも、それさえ出来てしまえば互角に戦うことは出来る、ということが言えるのではないでしょうか。

まあその自己管理が最も難しいんですけど…
そのあたりの、独学で挑戦する上での具体的な話は、もう少し後で詳しくすることにします。