2級建築士試験の受験資格を満たしていることが確認し、さらに試験のスケジュールを掴んだら、ようやくスタートラインに立てたことになります。

続いては、実際に2級建築士試験がどんな内容で行われるのか、という部分を見てみましょう。

■まずは学科試験から
2級建築士の試験は学科と製図に分かれていて、両方の試験で合格水準に達した方が合格となります。

最初に学科の試験が行われ、それに合格すると次のステップとして製図試験を受験することが出来ます。
逆に言うと、学科試験に合格しない限り、そこで2級建築士の試験は終了ということになる訳です。

だからまずは学科試験に全力投球をすることになります。学科試験に合格するまでは、製図試験の事を考える必要はありません。

で、肝心の学科試験の概要は以下の通りです。




・各学科の問題はマークシート方式による5択問題
・全4科目で合計100点満点
・学科Ⅰ 建築計画 25点満点
・学科Ⅱ 建築法規 25点満点
・学科Ⅲ 建築構造 25点満点
・学科Ⅳ 建築施工 25点満点
・試験は学科Ⅰ・Ⅱで3時間、学科Ⅲ・Ⅳで3時間
・各学科13点以上が合格ライン
・総得点60以上が合格ライン




■5択で気をつけること
まず「5択」という部分に注目です。

「5択だからある程度点が取れるかも…」と思う方がいるかも知れませんが、これは大きな間違いです。
もちろん偶然によって点が取れることもあるでしょうが、そんな状態では不合格間違いなしです。

5択で適当な回答をして正解する確率は20%ですから、100点満点中で平均して20点ということになります。

最高に運が良くても30点に届くくらいでしょうから、まず間違いなく不合格です。

ある程度勉強をしていくと、5択の中で「これはないな…」という選択肢を除外していくことが出来ます。
でも勉強が足りないと、除外出来ない1つと正解との2択にすることが精一杯という状態になります。

確率は50%に上がりますが、それでも50点ですからまだ合格には全然届きません。
合格レベルの60点に到達するには、偶然の要素に頼ってはならないんですね。

結局は「5択」ということを意識せず、ひとつの選択肢に対して「○」か「×」なのかをジャッジする知識が必要だということです。

これは勉強方法について説明する際にも書くつもりですが、中途半端な知識では応用が利かないので厳しい戦いになってしまいます。