前回は学科試験の概要について簡単に説明をしましたが、何となく雰囲気を掴むことは出来たでしょうか。

実際にどういう勉強をしていけば良いのかなどは後で詳しく書くとして、今回は合格の為に必要な点数についてです。

■まずは学科試験から
前回も書きましたが、2級建築士の学科試験に合格する為に必要な点数は以下の通りです。




・全4科目で合計100点満点
・学科Ⅰ 建築計画 25点満点
・学科Ⅱ 建築法規 25点満点
・学科Ⅲ 建築構造 25点満点
・学科Ⅳ 建築施工 25点満点
・各学科13点以上が合格ライン
・総得点60以上が合格ライン




上に書いてある通り、各学科の最低合格ラインは13点となっています。つまり、半分より少しとれていることが最低条件ということですね。

そう考えると、意外にいけそうな気がしてきませんか?

問題は5択ですしね…なんて、実際にはそれほど簡単なものではないという話は前回書いたので省略です。

また、各学科の最低ラインを通過していても、総得点の最低ラインを満たしていない場合があるので気をつけましょう。

もう少し具体的に言うと、全科目が最低ラインの13点だった場合は総得点が52点となりますから、残念ながら不合格だということです。

各学科の最低ラインを通過しつつ、さらに総得点の最低ラインを満たさなければならない。
要するに全学科で平均的に点数を稼ぎつつも、いずれかの学科で点数をさらに積み上げる必要があるんです。

全学科で15点をとれば総得点が60点に達しますので、単純な計算をすればそこが目標になるでしょう。
でもそれではギリギリ過ぎますので、やはり各学科17点で総得点68点程度は取っておきたいところです。

そのあたりを目標にしておけば、ダメだった学科があった場合でも何とか合格ラインには達します。
最低でもそのあたりの点数を目指して欲しいものです。

■苦手をなくす
実際に到着する場所というのは、目標よりも少し低い位置になることが多いですから、まずは目標を高く持つことです。

本当は「17点を目指す」という時点でかなり目標が低いので、出来れば全学科20点を目指して欲しいですけどね。

そしてその為に重要なのが、苦手な学科をなくすということです。

各学科で最低点が決められている以上、得意な学科があるのは構いませんが、苦手な学科を作ってはダメです。

「この学科は苦手だから、最低点である13点がとれれば良い」

そんなことを考えたくなる気持は分かりますが、そんなつもりで勉強しても絶対に13点はとれません。

いくら他の3つの学科で満点をとったとしても、残りの学科が10点であれば問答無用で不合格になるだけです。

繰り返しになりますが、絶対に「この学科が全然ダメ」とか「あまり得意じゃない」などと言わないようにしましょう。