前回は学科試験に合格する為の条件について書きました。
各学科最低13点以上で総得点60点以上というのは、なかなか絶妙な数字なんですよね。

割と簡単に届きそうで、実は全然そうでもない。そんな点数です。これは実際に目指してみれば分かります。
そんな2級建築士試験を独学でやろうというのは、やはり結構たいへんなことなんですよね。

それぞれの学科については後ほど細かく書いていくとして、今回はそんな学科試験が終わった後のことを書くことにします。

■学科試験が終わったら
学科試験で合計60点以上、なおかつ各学科13点以上という水準をクリアしていれば学科試験は合格です。
これは前回にも書きました。

いやーおめでたいですね…と言いたいところですが、実際にはここからが本番です。

独学が不利なのは学科試験よりも製図試験ですから、今まで以上に厳しい戦いが始まることになる訳ですね。
本当に心して取り組んで頂きたいと思います。…が、その前に気をつけておかなければならない点がひとつ。

学科試験の合否は、かなり時間が経ってから発表されるんです。

具体的には、製図試験の約3週間前です。

当然のことですが、学科試験の合格を確認してから製図の勉強に取りかかるのでは遅すぎてお話しになりません。

あなたが合格をのんびりと待っている間に、ライバルは日々製図の練習に励んでいる訳ですから。

そんな状態にならない為には、やはり学科試験が終わった直後に自分の合否を知っておく必要があるんですね。

それを確認して、合格しているのなら製図試験に向けて頑張るし、ダメであればそこで今年の建築士試験が終了するだけです。

どんなに努力をしたとしても、結果は○か×のどちらかです。
まずはそれをはっきりと確認してから、次のステップに進みましょう。

■充分に余裕をもった点数を目指す
合格発表の前に自分の合否を知る。

その為には正確な回答を知る必要がありますが、それには資格スクールを活用させてもらいましょう。
学科試験が終わって皆が帰る頃には、なぜか資格スクールが既に回答を配っていたりします。

また、スクールのウェブサイトでも「回答速報」というようなサービスをやっています。
なぜそんなに情報が早いのか、その仕組みはよく分かりませんが…まあ利用出来るものは利用しましょう。

回答速報を利用するには、まず自分がどんな回答をしたかを掴んでおく必要がある訳ですが、その為に問題用紙を持ち帰る必要があります。

学科試験の際には、制限時間いっぱいまで残っている人に限って問題用紙の持ち帰りが許されています。

問題を持ち帰り、自分がどんな回答をしたかが分かるようにしておいて、その日に自己採点を済ませてしまいましょう。

ただ、自己採点で合否を確認するとは言っても、やはりそれは確実な合格発表ではありません。

もし合格ギリギリの点数だった場合、「もし1問マークシートの塗り間違いがあったら…」という不安を抱えることになります。

また、年によっては合格点数に補正をかける場合もありますから、なおさらギリギリでは不安です。

そんな精神状態では製図の勉強に打ち込むことが難しいので、出来れば「余裕で合格だな…」というくらいの点数をとりたいところです。

製図試験は非常に難しいですから、学科試験のことなど忘れて製図に打ち込む必要があります。
その為に、ぜひとも余裕のある点数を目指して欲しいと思います。