二級建築士試験の学科I「計画」と学科II「法規」に臨む際に、どんな時間配分をすれば良いのか。
このあたりの話を前回は書きました。

時間配分についての感覚は人それぞれなので、私の意見が絶対に正しいと言うことはあり得ません。

でも、二級建築士試験では、あまり時間に余裕がないという事だけは間違いのない事実なので、それをしっかりと頭に入れておきましょう。

最初に時間を意識して始め、最後は余裕をもって回答を終える。
最初は落ち着いてゆっくりと進めていき、最後は時間に追われながら何とか回答欄を埋めていく。

結局最初か最後のどちらかで急ぐ事になったとしたら…どちらを選びたいと思うか、試験の前に考えてみることをお勧めします。

■マークシートで気をつけたい部分
今さらの話ですが、二級建築士試験は5択問題です。
問題には5つの文章があって、どんなに難しい問題であったとしても、その中に正解は必ずある訳です。

例え試験勉強が独学だったとしても、ちゃんと過去問題をこなしてきた人であれば、選択肢をどんどん消すことが出来るはず。

二級建築士試験の問題は、基本的に選択肢のなかから誤った記述のあるものを選ぶことになります。

ということは、「この選択肢は正しいな…」というものを除外していけば、そのまま正解にたどり着くことになる訳です。

ここまでは当たり前の話ですけど、問題は「これは微妙だな…」と思った選択肢がいくつ残るか、です。

それがひとつの場合はOKですけど、そうじゃない場合は残った選択肢の中からどれかを選ぶ必要が出てきますよね。

今まで必死になって知識を積み重ねてきたのは、ここで正解ではない選択肢を少しでも多く見つけるためなんです。

勉強が足りなければ3つ残るかも知れませんし、スッキリと1つだけ残るかも知れません。
こうした作業を25問繰り返して、二級建築士試験の合格と不合格とが決まることになります。

で、2つ以上の選択肢が残った場合はどうするか。
まあ色々な意見はあると思いますけど、私の場合はとりあえず適当に選んで回答しておきました。

その理由は2つ。

ひとつはここで考えて答えが出るような問題ではない、ということ。だったらもう適当でも構わないですよね。
そしてもうひとつは、回答欄のマークシートを上からきちんと埋めておく為です。

「後で考えるから」と思ってその問題の回答欄を空欄にしておくと、次の問題の回答をする時に間違える可能性があります。

そして最後の問題を解いた時に、まだ回答欄が余っているという最悪の事態になってしまう訳です。
これだけは絶対に避けたい。

回答が分からなくて2択の勘勝負になってしまったとしても、それが現状の知識な訳ですから、その中からどちらか選んで回答しておく。

とりあえず回答をしておいて、最終的にどうするかはあとでたっぷりと悩めば良いんです。
このやり方は恐らくベストのやり方ではありません。

理想的には、どんな問題でも特に悩まないで回答出来る、ですから。

でも実際にはどんな人でも「どうしよう」と悩む問題が出てきますし、その問題に時間をかけて悩むのはデメリットが多すぎます。

なので、ベストではないけれど、少なくともベターを選ぶ。
細かい話かも知れませんが、そういう積み重ねって意外に大きいと私は思いますよ。