二級建築士試験の学科試験当日、昼の休憩時間は思ったよりも早く過ぎていきました。
私は最後まで、問題集を片手にずっと自分の席に座ったままでした。
そしてそのうちにまわりの人も席に戻ってきて、朝と同じような雰囲気がまた漂ってきます。
そんな中、私は試験中に行きたくならないように、念のためギリギリの時間を狙ってトイレを済ませておきました。
トイレはかなり混雑してましたが、これはもう仕方がないです。やっぱり皆が私と同じようなことを考えるんでしょうね。
思ったよりも時間をとられて席に戻ると、もう既に試験官の方々がやってきていました。
さあ、いよいよ午後の試験スタートです。
■二級建築士試験、午後の部
午後の試験は午前と同じような始まりでした。
まずは試験官の説明と解答用紙の配布、そして携帯電話の袋詰めなどなど、全く同じ流れで進みます。
私の場合は朝に袋詰めした携帯電話がそのままだったので、午後になってもう一度袋に入れる必要はありませんでした。
でも、ほとんどの人が昼休みに入った時点で袋から出していたみたいで、朝と同じくらい袋を配ってました。
このあたりの流れはもう慣れたもので、今さら特に強調して説明をすることはないと思います。
同じように問題用紙も裏にしたまま配られて、後は試験の開始を待つばかりという感じになりました。
で、問題は午後の試験の内容です。
二級建築士試験午後の部は学科III「構造」、そして学科IV「施工」という構成になっています。
それを午前と同じく3時間で回答することになります。
この「構造」と「施工」の2科目は、後でそれぞれ詳しく説明をしますけど、どちらもかなりの強敵です。
もちろん二級建築士試験には簡単な学科なんてありません。
午前中の試験が終わって少しホッとしている部分があったりしますけど、まだ半分が終わっただけなんですよね。
だから油断なんて全然出来ません。
二級建築士試験の最終的な合格ラインというのは、その年の難易度によって多少は違ってきます。
でも、あと1点で合格出来たのに…という点数でも、それは1点足りなかったということなので不合格です。
これは非常にシビアな世界なんですね。
1点の違いでその年の製図試験に進めるか、あるいはまた来年学科試験から受験するかが分かれる訳ですから。
しかも今年学科試験に合格すれば、製図試験が不合格だったとしても、来年は学科試験免除です。
まさに天国と地獄…ちょっと陳腐すぎる表現ですが。
だから受験者としては、1点でも多くの得点を獲得する為に、最後まで全力で取り組まなければなりません。
と、色々なことを書いてよく分からなくなってきましたが…
ここで言いたいのは、まだ半分終わっただけなので気を緩めている場合ではない、ということです。
私も二級建築士試験の学科試験の午後、少しホッとして気を緩めてしまったので、こんな内容になってしまいました。
半分終わった安心感というのは必ずやってくるはずですが、午後の試験も午前と同じ緊張感で臨むことをお勧めします。
緊張の糸を切るのは、あと3時間ばかり後でも構わないんですから。