さて、いよいよ二級建築士試験の学科試験が始まりました。
試験管の声にあわせて、皆が問題用紙を開く音が教室に響きます。

私も皆と同じように、焦らないように気をつけながら問題用紙を表にして、じっくりと目を通し始めました。

これから各科目の注意点などを簡単に書いていきたいと思いますが、その前に時間の使い方を少し書いておくことにします。

■時間の配分について
二級建築士試験の最初は学科I「計画」と学科II「法規」で、二科目あわせて3時間という時間を与えられます。

普通の人は多分、順番的に学科Iの「計画」から手をつけるのではないかと思います。私もそうでしたし。
ただ、ここで注意点がひとつ。

3時間という時間があるからといって、学科Iにその半分を使う訳ではない、ということ。
時間配分は人によって色々だとは思いますけど、少なくとも一科目1時間30分ずつでは絶対にないです。

なぜなら、学科IIの「法規」は法令集を開いて確認が必要なので、どうしても回答に時間がかかるから。
だから、学科I「計画」からとりかかる際には、必ず残り時間を意識しながら問題を解いていきましょう。

これは私の場合ですけど、私は学科Iを終えるまでに40分、残りの時間を法規にあてました。

問題が25問あって回答に40分かかったので、単純に計算して1問につき2分弱で解いていったことになります。

それが早すぎるかどうかは、残りの法規にかけられる時間を計算してから考えてみてください。
学科I「計画」に40分かけたので、残り2時間20分。

でも最後の見直し時間が最低でも15分は欲しいので、それを引いて2時間5分、つまり125分です。
これを25問で割ると、1問につき5分ということになります。

問題は5択ですから、それぞれの選択肢ごとに法令集を開いて調べるのに与えられた時間は…

選択肢1つにつき1分

これを考えると、計画に40分をかけるのも「長すぎ」という感じになってくると思いますが、いかがでしょうか。

もちろん正解と思われる回答を見つけた時点で、それ以降の選択肢を法令集で確認しない、という手もあります。

私もその方法で進めていきましたから。
でも、それでもやっぱり1問につき5分は変わりません。

どうやったとしても時間に余裕があるという状況にはならないので、少なくとも学科Iは出来るだけ早く終わらせておきたいところです。

学科I「計画」に関しては、出題される分野も豊富ですし、覚えなければならない言葉も多いです。

逆に言えば「?」ってなる用語が出てきた時点で、その問題が解けない可能性が高いと言うことになります。
そこでさらに頭をひねって考えるか、「この問題はダメだ」と諦めて次に進むのか。

そのあたりの判断も重要になってくるんです。

5秒で回答を出した問題でも、30分かかってやっと回答を出した問題でも、得点は1点で変わりません。
そして、正解とは違う選択肢を選んだ時点で0点です。

難しいと感じた問題に固執するよりも、諦めて次に進んだ方が良い結果になることもあるということ。
これを頭に入れておきましょう。

100点を目指す種類の試験でもないので、無理だと感じた問題はサラッと流していく、で私は良いと思いますよ。