さて、前回は二級建築士試験の「法規」を勉強する上で、法令集を引く訓練をすることの重要性について書きました。
今回はその余談ということで、法令集にまつわる私の感想を書いてみたいと思います。
まあ少々愚痴っぽいかも知れませんけど、「法規」を勉強したことがある方なら一度は思うことのはず…です。
■法令集の内容
実際の二級建築士試験「法規」に持ち込むことが出来る、正解が書かれているはずの法令集。
これをいかに早く正確に引けるかで、得点が大きく変わってきます。
要するにこれが出来ないと合格にはたどり着けない、ということ。
ここまでは良いですよね。
では逆に、法令集を早く引けないのはどうしてなのかについて、少し考えてみると…
①とにかく項目がたくさんありすぎ
②分かりにくい言い回しが多すぎ
③見るべきページが多すぎ
という感じになると思います。
実際に法令集を引いたことのある方なら痛い程分かると思いますが、とにかくページ数が多くて困ります。
当然重さもかなりのものです。
昔一緒に仕事をしたことのある人が、万が一没収された時の為に法令集を2冊持っていく、と言っているのを聞いたことがあります。
でもそんなことをしたら重くて仕方がない。それに、アンダーラインを2冊分引くのは大変です。
とにかく2冊持ち歩くのがイヤになるくらいに重い…ということは、どれだけのページ数になるのか、何となく分かると思います。
そして分かりにくい言い回しが標準装備です。例えば…
○○以外の項目を除いて、○○項を適用しない。
こういう表現は典型的な「分かりにくい悪文」なんですけど、これが法令集では標準語です。
もう頭がおかしくなりそうな表現が満載。
これを作り上げた人って多分とても頭がいい人なんでしょうけど、どうしてもっと分かりやすい表現をしないんですかね。
さらに言うと、別の項目と併行して読まないと分からない部分が多い。
この項目が適用されるのは、別途○○項に書かれたものとする。
とか書いてあるので、その項目に飛んでみると…
ただし○○項に書かれたものは除く
とか書いてあったりして、さらにその項目に飛んでみると…たった一つの項目だけだったり。
だったら参照先を説明するよりも、そこに直接書いて欲しい。
と、まあ散々文句を書いてしまいましたが、現実問題としてはこの法令集しかないので、これで勝負するしかありません。
法令集の分かりにくさに関しては、ある程度の部分まではもう仕方がないことだと私は思ってます。
法律が毎年少しずつ改訂されていく中で、おかしなところがないように文章を追記していくのは、きっと非常に大変なことなんでしょう。
もちろん一人の人が統括で管理している訳でもないでしょうし。
なので、上記の内容を「愚痴」と捉えるのではなくて、「そういった部分があるから事前に訓練が必要なんだ」と受け止める。
これがベストではないかと思います。