前回は少し愚痴っぽい内容でしたが、どうして法令集を早く引く訓練が必要なのかについて書いてみました。
これを読んで、少しでも「法規」の大変さが伝われば嬉しいですね。
なにしろ私の場合、かなり法規を甘く見てしまい、後になってから結構な苦労をしましたから。
■法規についての認識
先程も書いたように、私は「法規は割と簡単」だと軽く考えていて、あまり重点的に勉強をしていませんでした。
その理由は簡単に言えばこんな感じです。
理由1:回答が記載されている法令集を持ち込めるから
理由2:暗記が必要ないから
結構昔の話ですが、受験の時にも苦労をした記憶があるくらい、私は暗記が苦手なんです。
あまり、というか全然自慢することではありませんけど…
私立大学だったので「数学」「物理」「英語」だけを(センター試験は受けませんでした)ひたすらやればOKでした。
数学と物理はそれほど暗記力が求められないので、私としてはかなり助かったんですが、英語だけはそうもいきません。
もう思い出すのもイヤになるくらいに苦労しましたよ。
これがまだ脳の若い10代後半ですから、もっと年をとった今となってはさらにツライことになる訳です。
そんな中にあって、暗記があまり必要ない「法規」は、暗記が多い他の学科に較べれば楽なのでは…
そんなことを思っていたんですね。
もちろん何も勉強をやらない訳じゃないですけど、「計画」の勉強が一回りした後で「法規」に入ると、どこかホッとするような感じでした。
でもそれは大きな間違いで…
5択問題をやり始めたくらいの時期でしたが、実際の試験ではどんな感じになるのかを知りたくて、本番形式の問題を軽く試してみたんです。
そうすると、法規の全25問を解き終わるまでに、およそ3時間もかかってしまいました。
自宅での簡単な模擬試験でしたから、時間制限を甘くして全問解いた訳ですが、当然本番ではそんなこと出来ません。
それに、本番は練習とは違ってかなり緊張するはずで、練習で出来なかったたことが本番で出来るはずがありません。
というより、むしろ本番の方が練習よりも遅くなるはず。
そういったことを考えると、その当時の法規はかなり厳しい状況になっていたことになります。
それなのに、合格する為に必要な得点を計算する時には「まあ法規は問題ないとして18点くらいで…」とか考えてました。
それならもう余裕で合格ですね。
って…甘い甘い。
どうして人間って自分のことを客観的に見ることが苦手なんですかね。
とにかく今のままでは合格が難しいことを悟ったので、その後は「法規」にも力を入れるようになりました。
これでもうホッとする学科がなくなった訳です。
でもでも、考えてみれば考えてみればすぐに分かることなんですけど、二級建築士試験で楽な学科なんてあるはずない。
まだ挽回の余地がある時期に気がつくことが出来たので、私は何とか本番までにもう一度準備をすることが出来ました。
ただしそれでも余裕をもって法令集を引くレベルではなくて、もうギリギリの状態でした。
これは精神的に大変よろしくない。
今コレを読んでいる方にはそんな経験をして欲しくないので、ちょっとしつこいくらい法令集について書くことにしました。