ようやく書類などの面倒な手続きが終わりましたので、これからは2級建築士試験にむけて勉強をするだけです。
やることがシンプルであればある程、それに対して集中して打ち込むことが出来る。
私はあまり器用な方ではないので、「あとは勉強を進めれば良い」という状況に少しホッとした記憶があります。
■次のステップへ
その頃の私は、ようやく参考書を読んだり書き写して理解したりする作業を終え、次のステップに進んでいました。
次のステップとは「○×問題を解く」ことです。
覚えた内容をきちんと理解出来ているのかを、実際の問題文で試していくという段階になった訳です。
なぜこんなことをするのかと言うと、当然「読んで覚えただけでは充分ではない」からなんですよね。
読むだけでは覚えきれないので、実際に問題をこなして頭にたたき込んでいくということです。
つまり極端な言い方をすれば、ようやくスタートラインに立つことが出来た、という状態なんです。
なので当然のことながら、○×問題に取りかかってすぐ、大きな壁にぶち当たることになります。
読んだり書いたりして理解出来たはずなのに、問題が解けない。
実際に問題集をやってみた私は、思った以上に分からない問題が多いことに驚くことになりました…
今までの勉強は何だったのか?と思うくらいの状況なので、さすがに焦ったことを良く覚えています。
■内容を理解しているか
○×ですから、適当に回答すれば50%の確率で正解することが出来る。計算上ではそうなるはずです。
当然私も正解率は80%を超えてはいました。
でも、問題の内容を理解していないで○×が当たっても全く意味がありませんよね。
仮にその問題の正解が「○」であれば、書かれている問題文を読んで間違ったことが書かれていないことを理解している必要があります。
逆に「×」であれば、問題文のどこが間違っていて「×」なのか、さらにはその際の正解がどんな文面になるのか。
それが出来ない限り、ただ堪えた内容が正解だったからという理由で喜ぶことは出来ません。
なので、私は問題の解き方を変えて「○」「×」「?」という3つの答えのなかからどれかを選ぶことにしました。
正解かどうか良く分からない問題には「?」とした訳ですが、これが本当に多かったんです。
そして一度「?」と回答した問題は、参考書に戻ってもう一度読み直したりして覚え直しです。
そういう問題でも、参考書に書いてない訳ではなく、ただ単に私が覚えていなかっただけの場合がほとんどでした。
そんな調子だったので、○×問題集を1冊やり終えるまでには結構な時間がかかりました。
でも、1冊の問題集を終えた頃には、私の知識もかなり上がってきたという実感をもつことが出来ました。
それは「こんなやり方で大丈夫なの?」と心配しながら勉強していた最初の頃に較べれば、かなり大きな進歩だと思います。