二級建築士試験の学科も残すところあと20分程度。
実質もう学科試験は終わったようなものでしたけど、かといってここで試験会場から退出するわけにもいきません。
最後まで在室して問題用紙を持ち帰り、今日の学科試験の答え合わせをしないといけませんから。
そんな訳で、最後の20分間は何とも言えない静かな時間を過ごすことになりました。
ついでという訳でもないですけど、そのときの教室の状況などをここで少し書いてみることにします。
■退出するひとも結構いる
二級建築士試験も残すところ後わずかという状況で、私はそれとなく教室の中を観察してみました。
そうすると…
これは何となくという雰囲気だけですけど、すでに全部の解答を終えている人は結構いるようです。
忙しく鉛筆を動かしている人はあまり多くないようで、鉛筆が机に当たるコツコツという音はあまり聞こえてきません。
きっと大抵の人が最期の見直しをしているんでしょう。
紙をめくるパラリという音が色々なところから聞こえたきて、張りつめていた教室の空気も幾分和らいでいるようでした。
まあこれは、試験が終わったと思っている私が、少し感傷的になっているせいもあるんでしょうけど。
また、私がまだすべての問題を解き終えていない頃から、途中で解答用紙を提出する人はちらほらといました。
一定の時間を過ぎて、自分が「もうこれでOK」だと思えば、試験の途中でも解答用紙を提出することが出来るんですね。
その代わり、問題用紙を持ち帰ることが出来ません。
でも試験の出来に自信のある人や、逆に全然出来なかった人には、答え合わせなど必要ないのかも知れませんね。
午前の試験ではそれほど多くなかった途中退出者は、午後の試験になったら結構増えているようです。
考えてみれば、午前の試験では途中退出してもそれほどメリットがないんですよね。
でも午後の試験で途中退出をすれば、まだたくさんの人が試験を受けている間に帰ることが出来るんです。
なので、混雑を避けるという意味では、午後の学科試験で途中退出というのもアリなのかも知れません。
私の場合はどうしても問題用紙を持って帰りたかったので、時間に余裕が出来ても退出はしませんでしたけど。
帰りが混雑するといっても、ほんの少しの間だけだから…
そんな思いでのんきに構えていたので、途中退出については全然考えていませんでした。
そうこうしているうちに、試験時間は残り5分を切ります。
もうこれ以上出来ることはないとは思いつつ、少し落ち着かない感じで最後の5分を過ごすことになりました。
最後にもう一度、自分の名前と受験番号などが間違えていないかをゆっくりと確認します。
最後のチェックをじっくりとやって、ここでようやく二級建築士試験の学科試験は終わりを迎えました。
「はい、そこまでです」
試験官の声が聞こえた時、私は大きく息を吸いながら天井を眺め、自分に対してこう思いました。
本当にお疲れ様…って。