二級建築士試験は午後の部を迎え、いよいよ佳境に入ってきました。

私はとりあえず学科IIIの「構造」に取りかかった訳ですが、午前中を無事に終えた安心感から少し油断をしてしまい…

…というあたりまで、前回はお話ししました。

少し同じような話が続いて長くなってしまったことは充分に承知しているんですけど、これはかなり重要な部分だと思ってます。

だから、少しくどいとは思いつつも、あえて書くことにしました。
精神状態についての話はこれくらいにして、実際の試験がどんな感じだったのかにいってみましょう。

■学科III「構造」
学科IIIの「構造」は、まあそのまんまですけど建築物の構造に関する問題が出題されます。

中でも「構造力学」の問題は、考え方をきちんと理解していないと正解を導き出すことが出来ないはず。
なので「構造力学」はかなりの難問ということになります。

後は鉄筋とか鉄骨とかコンクリートとかの知識ですが、こちらは他の学科と同じような出題パターンになります。

要するに暗記が必要になってくる、ということですね。
私は暗記が苦手だったので、出来れば「構造力学」でバッチリと点数を取りたいと考えてました。

でも、出題されている問題の基本的な考え方を身につけるには、問題集を解いていくだけでは足りない。
これが私の個人的な感想です。

なので、結局私は「構造力学」で点数を稼ぐという予定を変更せざるを得ませんでした。

もちろん出来る範囲の勉強は必死でやりましたけど、それ以上の問題で手が出ないヤツがあるのは覚悟してました。

これはもう独学の限界かも…

学校で習う数学や物理では、まずは基本中の基本を覚えて少しずつステップアップしていく、というやり方をとります。

ちょっと面倒な感じがしますけど、これが実際には一番早くて確実な方法なんでしょうね。

でも、独学で二級建築士試験を受験する方の場合、最初のステップである「基本をしっかり学ぶ」ことがなかなか出来ないんですよね。

理解出来ない部分を質問する相手がいない、という部分が何より大きい。

独学で受験する方と、資格スクールに通う方の違いはそこにある訳ですけど、その違いが最も大きく出るのが「構造力学」ではないかと。

他の問題は参考書に書かれている内容を暗記してしまえば大丈夫ですけど、考え方を理解出来ない場合はどうしようもないですよね。

という訳で、学科III「構造」に関して、私はどちらかというと「構造力学」ではない部分に力を入れていました。

「構造力学」を何もやらなかった訳じゃなくて、基本的で私でも理解出来る部分はしっかり勉強しました。
さすがに全滅することはないとは思ってましたが、とれて半分くらいかなというのが正直なところ。

なので、まずは苦手な「構造力学」を飛ばしてしまい、他の問題から先に解いていくことにしたんです。

最初に苦手な「構造力学」の問題で苦労して、時間をかけた挙げ句に自信のない回答をするよりも、まずは簡単な問題で勢いをつけよう。

そんな思惑があった訳ですね。

最初の問題を飛ばすと回答欄を間違える可能性が高くなるので、神経質な程間違いに気をつけつつ、その作戦を実行することに。

ちょっと「嫌なものは後回し」的な考えで、あまり胸を張れるようなやり方とは言えませんね。

でも、序盤から難しい問題に挑んで躓くよりも、最初はどんどん出来てるという感触を持つのも大事ではないか。

もちろん私のやり方がベストだとは言いませんけど、そんなやり方もアリなんじゃないかと思います。