私の2級建築士試験独学計画は、学科Ⅰ「計画」の一番最初に出てきた「建築史」で躓いてしまいました。
で、今回はその後日談として、結局建築史の勉強がどうなったかについて書いてみたいと思います。

…とか書くと、何だか凄い努力をしたような感じになってしまいますが、実際は反面教師にして欲しい内容です。

■最初から…と思った結果
最初から躓いてしまった「建築史」ですが、私はどうしてもその項目を飛ばして先に行くことが出来ませんでした。

参考書の一番最初の項目をクリア出来ないようなら、それ以降もダメなのではないか。
そんな怖さを感じていたんですね。

そして建築史を暗記し始めて3日経過し、少しは建築家やその作品などの名前を覚えることが出来ました。
しかし興味のないことをいつまでも覚えていられるほど、私の頭脳は優秀には出来ていません。

建築家の名前を覚えていけばいく程、作品との関係があやふやになってきたりして、効率の良い勉強は全然出来ない状況でした。

そしてさらに2日ほど経過して、ようやく私は次の項目に進むことが出来ました。

全部で5日間も建築史に没頭してしまいましたが、その結果は「まあまあ覚えることが出来た」程度のレベルです。

でもこれ以上続けても、今のレベルから劇的に上がることはない。
そんな予感がしたからこそ、もうなかば諦め気味に建築史の勉強を終わりにしたのでした。

もっと早めに見切れば良かった…さすがに当時の私はそう思いました。

■飛ばすことも大事
結果として、私は2級建築士試験の学科試験で「建築史の出題」に正解することは出来ませんでした。

これは結構なショックですよ。
勉強に5日もかけたあげく、結局は1点にもならないようなことをしてしまった訳ですから。

結果的にはそんな情けない状況になったおかげ(?)か、そんな苦労をしてようやく悟ったこともありました。
それが「苦手な部分に時間をかけても無駄である」ということです。

これは全てのことにあてはまる訳ではなく、2級建築士試験という資格試験の為の勉強において、という条件が付きますよ。

もちろん過去の著名な建築家に興味がある方や、歴史的な建築物をみて「これがレイクショアドライブ・アパートメントか…」と思える方ならば別ですが…

残念ながら私はそうじゃなかった。
だから、少なくとも私の場合は「建築史をやらずに次へ進む」がベストの選択肢だったのです。

満点を取らなければ合格しない試験ではありませんし、少なくとも建築史だけは全く独立したジャンルです。

建築史が理解出来ないと別の問題で困るとか、そういうことは全然ありませんから、捨ててしまっても大丈夫なんですよね。

それが当時の私には分からなかった為に、無駄な時間と労力をかけてしまうことになってしまった。

当然のことですが、建築史をきちんと理解(というか暗記)して次の項目に進むのがベストだということに異論はありません。

それが出来ていれば、私もこんなことは書きませんし。

でも、我々は2級建築士試験の勉強だけをしている訳にはいきません。社会人の時間は無限ではありませんから。

だから、時には苦手な部分を諦めることも必要だと思うんです。

もし過去の建築家にあまり興味がなかったり、暗記が苦手だったりする方ならば、建築史を飛ばすという選択肢もある。

それを頭の片隅にとどめておいて頂ければ、私の失敗も無駄ではなかったかも知れません。