このまま進んで行った先に、本当に二級建築士試験の合格があるのか…
そんな不安を抱えてはいましたが、進まないでいれば間違いなく合格しないことは分かっていたので、進むしかない。
この不安を誰とも共感出来ない。独学の辛いところはココなんだと思います。
スクールに通っていれば、休憩時間とかにこうした不安を話し合える相手がいるでしょうから、この違いはホントに大きいですね。
■やることはシンプル
そんな弱々しい精神状態にはなっていましたが、この時点で私が出来ることってそんなにないんです。
ただひたすら問題集をやるだけ。
やることがシンプルでも、迷いがあるとなかなか進まない。それを分かっていたので、私はとにかく迷いを捨てるように心がけました。
ただ…
「迷いを捨てる」と言っても、実際はそんなに簡単には出来ません。
人間は機械じゃないですから、スイッチを切り替えておしまいという訳にはいかないんですよね。
なので、「このまま進んでいけば必ず合格まで手が届く」と自分に言い聞かせ続けるしかありません。
もちろん勉強は続けながら。
この「行動を続けながら」というのは大変なんですけど、非常に重要なことだと私は思っています。
継続してきたことを一度やめてしまうと、次の日はまた何かしらの理由をつけてやらない可能性が高いからです。
そしてその次の日はさらにやらない可能性が高く…となっていき、最終的には「挫折」にたどり着くことになります。
今まで生きてきた中で、そんな経験ってありませんか?
■継続してこそ
それが怖かったので、私は毎日必ず机に向かいました。
もちろん旅行などに行ったりして物理的に不可能な場合もありましたが、そんな日は除いて。
勉強を休む理由として、一番ありそうなのは「仕事が忙しくて時間が取れない」ですよね。
だから私は、忙しさを理由にして勉強を休むことを禁じ、どんなに遅く帰った日でも時間を作ったんです。
もちろんそれは大変なことです。
でも、「今日勉強するかどうか」を自分で決められる状態にして、最後まで続ける自信が私にはなかった。
だから、どんなに仕事で遅く帰っても、問答無用で勉強の時間をつくるように決めたんです。
だって、疲れて帰ってきた日に「今日はどうしようかな…」とか考えたら、少なくとも私はこう思います。
今日は疲れたから明日にするかって。
疲れた時に勉強してもどうせ頭に入らないから…とか、メリハリをつけないと…とか、もっともらしい理由もありますからね。
もちろんその理屈が正しい時もあります。
でも、それは同時に「勉強をしない理由」にもなり得る、ということを頭の片隅に入れておいた方が良いですよ。